競泳の種類を見ますと・・・

自由形、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、個人メドレーとありますが、

クロールという種類はありません。

基本クロールは自由形の部類にはいります。




なぜ、クロールは自由形の部類に入っているのでしょうか?




現状ではクロールが一番速い泳法なので、

独立させる必要はないというのが最大の理由です。



オリンピックの競泳は、もともとすべての泳法で

最速を決める自由形しかなかったのです。




1896年に開催された、近代オリンピックの

第1回アテネ大会から競泳はあって、そのときの種目は

・男子100m自由形
・男子500m自由形
・男子1200m自由形
・男子水夫(水兵)100m自由形

の4つのみでした。

そしてこのころから、自由形はクロールが主流だったのです。

その後、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、個人メドレーといった

種目が独立していくのです。




クロールを独立させてあげられない理由は、

歴史上、全ての泳法を含めた最速を決める競技として、

自由形というのは欠かせないのです。



つまり、クロールという競技を新たに作ってしまいますと、

自由形と被ってしまいますので、今は必要ないということです。




一番速い泳法だからこそ独立できないのがクロールです。

クロールが独立するには、クロールより速い泳法が

編み出されるのを待つしかありません。

もし、出た場合にクロールという種類が新たに追加されるはずです。